寄稿 平木 桂太さん (10期) 第10期生同期会の報告

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第10期生同期会の報告

ほどほどの歳になりますと、昔の友人が懐かしくなり、久し振りにに会えば何十年かの隔たりを一気に縮めて、中学時代に戻るものです。利害関係の無い者同士の交流は良いものですね。私たちは60歳を迎えた年に、クラス単位で保有している旧友の動静情報を持ち寄って学年としての名簿を整備し、ご健在のクラス担任の先生方をお招きして「自らの還暦を祝う会」というパーティーを催しました。その後は徐々に名簿掲載の情報を拡充し、現在は300名の内、半数を少し超える旧友の消息を把握することが出来ております。

 それというのも、上述の会を催した際に、なかば余興として、音楽が好きで卒業後もずっと続けて来た人たちが演奏する時間を設けたのですが、それを機に今後は定期的に集おうということになりました。そしてそのときの演奏者が万年幹事となって、中央図書館のすぐ隣にあります「衎芸館」というクラッシク音楽コンサートホールで同期生をお客さんとした2時間余りの演奏会を催し、演奏会の後は荻窪駅近辺の居酒屋に流れて打ち上げ会兼二次会兼同期会を開くというスタイルが定着しました。これにより、次第に情報の集積が進んだのです。

 私達の期では音大に進んだ人、専門家に師事したクラッシクギターのリサイタルを毎年開催している人、合唱団に所属して半世紀以上歌い続けつつ音楽家の個人レッスンを受けている人などが居ります。今年は6月に「旧友と安らぎのときを」というタイトルで演奏会を催し、ピアノの連弾、ギターのソロ、ソプラノとバリトンの独唱、それにアルトが加わった三重唱など、古希を過ぎても若さを失わない精進ぶりが披露されました。そして、終演後は駅の南口にある「鎌倉ハム」が経営するちょっとユニークな店で長々懇談し、旧友を温めるだけでなく、未来を語り合いました。先頃ずっとお付き合い下さっていた先生が逝去されたことにより、ついに恩師の方々のご臨席が無くなってしまったのがとても残念です。

「備考」本稿は同窓会ニュース第4号、2017年秋号に掲載しました。
平木桂太さん(右端)
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