同窓生だより その3「1967年世界一周山旅」

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8期 秋山奉由さん「1967年イラン親善登山隊」と世界一周山旅

1967年、日本で海外旅行が解禁されて3年目、一人の松溪卒業生が車と船でユーラシア大陸を移動しながら西アジア、ヨーロッパ アルプスの名峰を踏破、さらに西向し英米をヒッチハイクして、世界一周を果たしました。8期秋山奉由(ともよし)さんです。秋山さんは45年後の2011年、往時世界一周をした自分宛てに回想録「THE DIARY 1967, 24の自分に宛てて書いた日記(68のオジイサンより) 」を書かれました。
このたび同期の方々の応援で秋山さんのご了解をいただき、壮挙の一部を同窓生へお伝えすることとなりました。回想録は160ページです。登山記録を中心に主要訪問国/地域に選別、サブページに分類してご紹介します。サブページをクリックして回想録原文や抄約をご覧下さい。

「秋山奉由さんのご紹介」
 1943年生まれ。松溪中学校第8期卒、石神井高校山岳部OB会、東京登高会。
「世界一周山旅の経緯と顛末」
 1966年6月、下妻山岳クラブ、倉持小三郎さん(隊長)が同クラブ杉下博美さんとともに「車によるユーラシア大陸横断と山岳踏査」を計画、松田匡男さん(東京志岳会)、秋山奉由さん(東京登高会)が参加し遠征隊を結成しました。当初ヒマラヤも目指しましたが、ネパールは登山禁止、主目標をイラン高峰登山に変更し名称を「1967年イラン親善登山隊」としました。日産プリンス(株)よりグロリヤワゴン新車を借用、自動車修理修行も開始します。遠征計画はまずインド ボンベイ(今はムンバイ)に車とともに上陸、運転しながらパキスタンからシルクロードに入り、イラン他西アジアの高峰を踏破しながらヨーロッパへ、アルプスの名峰を登り最終目的地マルセイユを目指します。遠征隊は1967年3月31日予定通り横浜を出発、帰国はマルセイユより海路11月14日の予定でした。
 イラン滞在中、第3次中東戦争が勃発/スエズ運河が閉鎖されたため、帰路の変更を強いられました。その結果、松田/秋山両氏はアルプス登山後フランスで本隊と別れ、英米をヒッチハイクし世界一周をすることとなりました。その結果、松田/秋山両氏は1967年12月11日、商船三井「ぶらじる丸」でロスアンゼルスより横浜に帰着、世界一周を果たします。倉持隊長/杉下両氏は同年12月17日、フランス郵船「カンボジア号」でマルセイユより喜望峰周りでグロリアワゴンとともに帰国しました。
     



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